家具の上野ってどんな家具屋?

家具の上野は宇都宮の老舗家具屋です

「家具の上野」は地元宇都宮で大正元年に創業し、「上野家具屋さん」の愛称で親しまれてきた老舗の家具屋です。
創業当初から家具の設計・製造・販売まで行い、名門「三越百貨店」で当社製品を販売していた時期もありました。

小売りに特化してから長年店舗を構えていましたが、現在は店舗を持たず販売活動をしております。

当社は幅広い地域での販売や営業は行っておりません。その分地元栃木県を中心とした活動に力を入れていますので、もしものときのアフターサポートは万全です。

ずっと地元、ずっと家具屋の「家具の上野」をどうぞよろしくお願いいたします。
※写真は昭和30年代のユニオン通り店。

家具の上野のヒストリー

黎明期(大正元年~昭和初期)

1912年(大正元年)10月、私の曽祖父にあたる上野貞一は、現在の馬場通りにあった呉服屋「上野呉服店(上野百貨店)」から独立し、伝馬町でたんす店を開業しました。
この日が「家具の上野」創業の日です。呉服店に身を置いていた初代にとって、家具はまったくの異業種・異分野でしたから創業当時は相当苦労していたようです。
当初は箪笥木地を仕入れ、塗装・装具し販売していましたが、そうした家具に不便さを感じ、徐々に自社製品の設計・製造を行うようになりました。

昭和初期~戦時中

そのころの自社製品の中でも目を引くのが、当時軽視されていた台所周りの環境を女性が使いやすいよう改善した「文化台所流し」です。
今でいうシステムキッチンの原型どいったら言い過ぎでしょうか。この商品を大正13年に販売していたとの記録があり、女性でも買いやすいようローンでの販売を行っていました。

また昭和7年頃には、生活環境により柔軟に対応できる商品として、複数の家具を組み合わせて使う「上野のクミアワセ家具」という商品を開発しています。これは現在でいう「ユニット家具」の先駆けとも呼べる商品でした。

私の曽祖父にあたる初代、祖父にあたる2代目とも常に時代を先読みし新しいものを取り入れてきたというエピソードを、私は小さいころからたくさん聞かされてきました。 昔のパンフレットを見ていると世の中をより便利にしたいと考えていた先代たちの強い思いが伝わってきます。

戦後~昭和中期

当社は、名門「三越百貨店」に自社製品を取り扱っていただいていた時期がありました。戦後間もない昭和23年から取引が始まり、昭和50年頃まで続いています。
エアコンも暖房ない3輪バイクで往復6時間以上かけて納品していた話は、今でもたびたび現代表である父との間で話題にのぼります。

名物セール「はんぱ市」

現在の宇都宮市伝馬町、ユニオン通りの西側にあった「家具の上野ユニオン通り店」は当社の創業当時からの店舗です。
そこで年に2回開かれる「はんぱ市」は当社名物のアウトレットセールで、 毎回とんでもない数のお客さんが押し寄せたといいます。
この写真は昭和30年代後半のものですが、あまりのお客さんの多さに仰天しました。今ではとても考えられません。

昭和後期「駅東店オープン」

昭和54年6月、JR宇都宮駅東側に「家具の上野駅東店」がオープンしました。 現在はたくさんの建物が立ち並ぶこの地域は、当時はまだまだ発展途上の土地でした。
この地で24年間にわたり、地域の発展を見守りながらがんばってくれた「駅東店」。小さかった私もたびたび足を運んだ思い出の場所です。トレードマークだったオレンジの看板を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の父である現代表も 「一番いい時代だったな」 と当時を懐かしそうに振り返ります。

バブル崩壊~平成

よい時代は長くは続かないものです。相次ぐ大型ライバル店舗の出店で徐々に経営環境が厳しくなっていきました。バブル崩壊後の長引く不況も追い打ちをかけます。世の中全体を覆う不景気の波は当社にも容赦なく襲いかかりました。

そんな中、当社直系の本家である上野百貨店が平成12年に倒産してしまいます。このまま進めば同じ轍を踏みかねない状況のもと、ついに現代表が大規模なリストラを決意します。ちょうど小泉政権下で景気が上向き始めていたころ、駅東店のあった店舗にマンション開発の話が舞い込んだのです。

各方面との調整作業は困難を極めましたがなんとか形になり、平成15年に駅東店は24年の歴史に幕を閉じることになります。従業員の方たちには辞めてもらわなければならなくなりましたが、全面的にバックアップしどうにか全員再就職先に移れることができました。

厳しい時期を乗り切り事業縮小という形で家具の上野は存続しました。店舗がなくなった後、そのまま家具屋を廃業する道もありましたが、現代表の「お客様を大切にしたい」という強い気持ちから、当店でお買い上げいただいたお客様へのアフターサポートを目的として再スタート。長年のお客様とのつながりのおかげで店舗がなくなった後もたびたび注文をいただきました。支えてくださったお客様には感謝の言葉もありません。その後家具販売の売り上げは順調に回復し、たくさんのお客様に支えられながら現在も家具屋さんを行っております。